「InFO_oS」の開発例(初代品と思われる)。左上はパッケージを上から見たところ。2枚のシリコンダイ(チップレット)をまとめたネットワークスイッチ。左下は断面構造の観察像。右はネットワークスイッチ・モジュールの全体像[クリックで拡大] 出所:TSMC(2020年12月に開催された国際学会IEDMのショートコース「Advanced 3D System Integration Technologies」のスライドから)
「InFO_oS」の概要と構造図。複数のシリコンダイと基板の間を再配線層(RDL)で結ぶ。RDLの配線幅/間隔は最短で2/2μmと細い。RDLの層数は5層。基板とRDLの間は130μmピッチの銅(Cu)バンプで接続する[クリックで拡大] 出所:TSMC(Hot Chips 33の講演「TSMC packaging technologies for chiplets and 3D」のスライドから)
「InFO_oS」(ネットワークスイッチ向けモジュール)の開発ロードマップ。横軸はネットワークスイッチの性能。縦軸はモジュールの大きさと消費電力[クリックで拡大] 出所:TSMC(Hot Chips 33の講演「TSMC packaging technologies for chiplets and 3D」のスライドから)
欧州が欧州半導体法「European Chips Act」の策定へ
欧州委員会委員長であるUrsula von der Leyen氏が2021年9月15日(現地時間)、一般教書演説の中で、「European Chips Act(欧州半導体法)」の策定に関する発表を行った。中国政府が半導体イノベーションに数十億米ドル規模の資金を投じていることや、米国議会が半導体の戦略的価値について合意に達したことなどを受け、EUは、主体的な最先端技術の実現を目指す法案を策定し、競争に参入していく考えを表明した。