ガルバニック絶縁型ゲートドライバーICを発表:IGBTとSiCパワーMOSFET向け
STマイクロエレクトロニクスは、デュアルチャネルのガルバニック絶縁型ゲートドライバーICとして2製品を発表した。IGBT向け「STGAP2HD」と、SiC(炭化ケイ素)パワーMOSFET向け「STGAP2SICD」である。
STマイクロエレクトロニクスは2022年2月、デュアルチャネルのガルバニック絶縁型ゲートドライバーICとして2製品を発表した。IGBT向け「STGAP2HD」と、SiC(炭化ケイ素)パワーMOSFET向け「STGAP2SICD」である。
新製品の外観 出所:STマイクロエレクトロニクス
新製品は、最新のガルバニック絶縁技術を用いることで、過渡電圧6kVに対応する。また、過渡電圧耐性は±100V/ナノ秒で、ノイズの多い動作環境でも誤動作によるターンオンを防ぐことができるという。
ゲート制御信号として最大4Aを生成、デュアル出力ピンで柔軟にゲートを駆動することが可能で、ターンオン/ターンオフ時間を個別に調整できる。また、アクティブミラークランプ機能により、ハーフブリッジトポロジーにおける高速スイッチングのゲートスパイクを防止する。
この他、過熱保護や安全な動作を実現するウォッチドッグ、低電圧誤動作防止(UVLO)機能といった保護機能を備えている。さらに、専用のシャットダウン端子やブレーキ端子、スタンバイ端子なども搭載した。両製品とも定格電圧は最大1200V、入力から出力まで到達する時間は75ナノ秒と短く、精度の高いPWM制御が可能である。
新製品は既に量産しており、SO-36Wパッケージで供給する。1000個購入時の単価は、約1.84米ドルである。評価用ボードとして「EVALSTGAP2HDM」と「EVALSTGAP2SICD」も用意した。
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