ロームとBASiC、戦略的パートナーシップ契約締結:車載用SiCパワーデバイスで
ロームと中国Shenzhen BASiC Semiconductorは、車載用SiCパワーデバイスについて、戦略的パートナーシップ契約を結んだ。
ロームと中国Shenzhen BASiC Semiconductorは2022年11月、車載用SiCパワーデバイスについて、戦略的パートナーシップ契約を結んだと発表した。両社の技術を融合させて開発する「車載パワーモジュール」は、複数の大手自動車メーカーが採用し、電気自動車(EV)用パワートレインに搭載される予定である。
両社はそれぞれの強みを生かし、より高い性能で高効率、高信頼のSiCソリューションを開発していく計画である。これらは新エネルギー車に向けた製品で、その第一弾が「車載パワーモジュール」となる。
Shenzhen BASiC Semiconductorは、先進的なSiCコア技術を保有する。SiCパワーデバイスに関しては、材料製造から素子の設計/製造、パッケージング、テストおよび、駆動アプリケーションまで、幅広い領域で研究開発を行っている。これまでに、電気自動車や太陽光発電、蓄電システム、通信電源、サーバ電源、充電ステーション電源、家電製品などの用途に向け、2000万個以上のSiCパワーデバイス製品を出荷しているという。
調印式の模様。左はロームの松本功社長、右はShenzhen BASiC Semiconductorの和巍巍総経理 出所:ローム
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