2023年も間もなく終わりを迎えます。そこで、EE Times Japan編集部のメンバーが、半導体業界の“世相”を表す「ことしの漢字」を考えてみました。
筆者が選んだ漢字は「夢」です。
2023年は、半導体業界の企業/団体/官公庁が「夢」を語る場面が多かった印象です。
レゾナック(旧:昭和電工)社長の高橋秀仁氏は、2023年1月の社名変更に伴い実施した会見で「世界トップクラスの機能性化学メーカーとして、地域、社会、顧客、他社と共創しながらより良い未来の実現を目指す」と語りました。また、Rapidus 会長の東哲郎氏は、「SEMICON Japan 2023」の講演で、「私の夢は、Rapidusを是が非でも成功させて、国内半導体製造の20年の後れを取り戻し、未来に期待ができるような最先端半導体開発の基盤を創ることだ」と強調しました。自由民主党 衆議院議員 自民党 経済安全保障推進本部 本部長 半導体戦略推進議員連盟 会長の甘利明氏は、同講演で「(私の夢は)『明日は今日よりきっと良い』と思える社会を創ることだ。われわれ(政治家)は、国民全員が明日に希望を持てる日本を目指している」と述べました。
個人的には、東氏の「『夢』とは、未来への期待だと考えている。若者に対して『夢を抱け』というが、大人が夢を抱いていなければ、若者が夢を抱けるはずがない」という考え方に共感しています。大人が夢を語り、実現に向けて真っすぐに全力で取り組むというのは、とてもすてきなことではないでしょうか。
⇒その他の「ことしの漢字」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.