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» 2024年01月24日 18時37分 公開

ASMLの23年通期は増収増益、純利益39%増 初の高NA EUVも出荷24年通期は23年と同程度を見込む

ASMLの2023年通期業績は、売上高が前年比30%増の276億ユーロ、純利益が同39%増の78億ユーロ、粗利益率は51.3%だった。また、受注残は390億ユーロとなった。

[永山準EE Times Japan]

 ASMLは2024年1月24日(オランダ時間)、2023年通期の決算を発表した。売上高は前年比30%増の276億ユーロ、純利益は同39%増の78億ユーロ、粗利益率は51.3%だった。また、受注残は390億ユーロとなった。

2023年通期の業績概要2023年通期の業績概要 2023年通期の業績の概要[クリックで拡大] 出所:ASML

 同社の第4四半期(10〜12月)業績は、売上高が前四半期比8%増の72億ユーロ、純利益は同8%増の20億ユーロで、粗利益率は51.4%。四半期の受注額は92億ユーロで、そのうち56億ユーロがEUV(極端紫外線)装置だ。

 なお、同社は2023年末、高NA(開口数)EUV露光装置のIntelへの出荷についてX(旧Twitter)に投稿していたが、今回、「高NA EUV装置『EXE:5000』の最初のモジュールを2023年末までに顧客に出荷した」と正式に言及した。

高NA EUV装置に至るまでのASMLの装置開発の流れ高NA EUV装置の概要 左=高NA EUV装置に至るまでのASMLの装置開発の流れ/右=高NA EUV装置の概要[クリックで拡大] 出所:ASML

 2023年通期の売上高を装置別でみるとEUV装置が前年比30%増の91億ユーロで53台の売り上げを計上、42台を出荷している。DUV(深紫外線)装置の売上高は同60%増の123億ユーロで、396台の売り上げを計上した。

2022年、2023年の装置売上高を技術、用途別、国・地域別で示した図および、露光装置別の販売台数用途別の売上高 左=2022年、2023年の装置売上高を技術、用途別、国・地域別で示した図および、露光装置別の販売台数/右=用途別の売上高[クリックで拡大] 出所:ASML

「サイクルの底を突き進んでいる」半導体業界、明るい兆しも

 ASMLのCEO(最高経営責任者)、Peter Wennink氏は、「半導体業界はサイクルの底を突き進んでいる。当社の顧客は2024年の半導体市場回復の形について確信を持っていないが、いくつかの明るい兆しもある。業界の市場在庫の在庫水準は改善し続けていて、リソグラフィ装置の稼働率も改善し始めている。2023年第4四半期の好調な受注は、将来の需要を明らかに裏付けている」とコメントしている。

 2024年第1四半期の売上高は50億〜55億ユーロ、粗利益率は48〜49%を見込んでいる。2024年通期の見通しについては、「保守的な見方を維持する」とし、2023年と同程度になると予想。Wennink氏は「2024年は、2025年に期待される大幅な成長に向けた重要な年になると考えている」と述べている。

 なお、研究開発費は約10億7000万ユーロ、販売管理費は約3億ユーロを見込んでいる。

2024年第1四半期の予想2024年の見通し 左=2024年第1四半期の予想/右=2024年の見通し[クリックで拡大] 出所:ASML

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