ASMLの2023年通期業績は、売上高が前年比30%増の276億ユーロ、純利益が同39%増の78億ユーロ、粗利益率は51.3%だった。また、受注残は390億ユーロとなった。
ASMLは2024年1月24日(オランダ時間)、2023年通期の決算を発表した。売上高は前年比30%増の276億ユーロ、純利益は同39%増の78億ユーロ、粗利益率は51.3%だった。また、受注残は390億ユーロとなった。
同社の第4四半期(10〜12月)業績は、売上高が前四半期比8%増の72億ユーロ、純利益は同8%増の20億ユーロで、粗利益率は51.4%。四半期の受注額は92億ユーロで、そのうち56億ユーロがEUV(極端紫外線)装置だ。
なお、同社は2023年末、高NA(開口数)EUV露光装置のIntelへの出荷についてX(旧Twitter)に投稿していたが、今回、「高NA EUV装置『EXE:5000』の最初のモジュールを2023年末までに顧客に出荷した」と正式に言及した。
2023年通期の売上高を装置別でみるとEUV装置が前年比30%増の91億ユーロで53台の売り上げを計上、42台を出荷している。DUV(深紫外線)装置の売上高は同60%増の123億ユーロで、396台の売り上げを計上した。
ASMLのCEO(最高経営責任者)、Peter Wennink氏は、「半導体業界はサイクルの底を突き進んでいる。当社の顧客は2024年の半導体市場回復の形について確信を持っていないが、いくつかの明るい兆しもある。業界の市場在庫の在庫水準は改善し続けていて、リソグラフィ装置の稼働率も改善し始めている。2023年第4四半期の好調な受注は、将来の需要を明らかに裏付けている」とコメントしている。
2024年第1四半期の売上高は50億〜55億ユーロ、粗利益率は48〜49%を見込んでいる。2024年通期の見通しについては、「保守的な見方を維持する」とし、2023年と同程度になると予想。Wennink氏は「2024年は、2025年に期待される大幅な成長に向けた重要な年になると考えている」と述べている。
なお、研究開発費は約10億7000万ユーロ、販売管理費は約3億ユーロを見込んでいる。
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