実証実験は、東京・港区にあるソフトバンク本社ビル付近の道路上で行った。高さが地上約10mの歩行者用デッキに、コセカントアンテナを取り付けた基地局相当の無線機を設置し、5G用の変調信号を300GHzに変換して送信した。そして、コセカントアンテナや300GHzを5G用の周波数に変換する機材を搭載した測定車が、歩行者用デッキの下を通る直線道路上を走行し、5G用の信号を受信した。
実証実験では、車の走行速度を「徐行」から「時速30km」まで変化させて測定した。この結果、基地局周辺から約140m先の区間において、常に安定して試験信号を受信し復調できることを確認した。測定したデータから、140m以上の長距離でも通信が可能とみている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.