京セラドキュメントソリューションズは、京セラが積層セラミックチップコンデンサー(MLCC)の製造工程で用いた廃棄予定のPETフィルムを、複合機やプリンターの部品にアップサイクルするための技術を確立した。
京セラドキュメントソリューションズは2024年10月、京セラが積層セラミックチップコンデンサー(MLCC)の製造工程で用いた廃棄予定のPETフィルムを、複合機やプリンターの部品にアップサイクルするための技術を確立したと発表した。
MLCCの生産工程で用いた使用済みPETフィルムはこれまで、産業廃棄物として焼却処理されてきた。この時に排出されるCO2の量は年間約5500トンに達するという。そこで京セラドキュメントソリューションズは、京セラの電子部品事業本部と協力し、廃棄予定のPETフィルムをリサイクルPET材料にして、アップサイクルするための技術開発に取り組んだ。
今回、アップサイクル技術を確立したことで、PETフィルムを廃棄することなく複合機やプリンターに用いるトナーコンテナなどへ生まれ変わらせることが可能となった。今後は、内部部品や外装部品にも転用し、再生材の使用率を製品1台当たり50%まで高めていく計画である。
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