「ML63Q253x-NNNxx」および「ML63Q255x-NNNxx」は、最大動作周波数48MHzの32ビットArm Cortex-M0+コアを搭載、CAN FDコントローラーや3相モーター制御PWMなど複数のタイマー機能、2ユニットの12ビットA-Dコンバーターも備え、消費電力約40mWの省電力性能を実現している。動作電圧は2.3〜5.5V、動作温度は−40〜+105℃だ。
またロームは、マイコン導入前に学習/推論の効果を確認できるAIシミュレーションツール「Solist-AI Sim」を公式Webサイトで公開。同ツールで出力したデータは、実際のAIマイコンの学習データとしても活用でき、導入前の事前検証や精度向上に役立てられるという。さらに同社は、AIマイコンの導入を容易にするため、パートナー企業と連携したエコシステムを構築。モデル開発や導入支援などのサポート体制を整えている。
ロームは今後、「ML63Q253x-NNNxx」および「ML63Q255x-NNNxx」をベースとして、Arm Cortex-M3やM33コア採用などによる高性能化や小型、小ピン化、周辺機能の強化などを行いラインアップを拡充していく方針だという。
「ML63Q253x-NNNxx」および「ML63Q255x-NNNxx」はメモリサイズやパッケージ、ピン数、梱包仕様の違いで16機種を用意する予定だ。2025年2月より量産を順次開始している製品は、TQFPパッケージの8機種でサンプル価格3000円(税別)だ。
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