2026年の世界半導体市場も、引き続きデータセンター投資がけん引役となって、前年比26.3%増の9754億6000万米ドルに拡大することが予測されている。特にメモリが同39.4%増の2948億2100万米ドル、ロジックは同32.1%増の3908億6300万米ドルと高成長を維持する見込みだ。
ただし、WSTSは「世界経済は安定成長をするとの前提で全ての製品群でプラス成長を予測したものの、地政学的リスクなど先行き不透明感が払拭できないこともから、AI関連以外では特段の高成長は予測しなかった」と説明している。
地域別では、2025年には米州が前年比29.1%増の2519億2600万米ドル、アジア太平洋も同24.9%増の4213億5400万米ドルとそれぞれ力強い成長を続ける見込みだ。両地域は2026年もそれぞれ同34.4%増の3385億7400万米ドル、同24.9%増の5262億9300万米ドルと高成長を継続すると予測されている。
その他の地域を見ると、欧州は2025年に前年比5.6%増の541億2700万米ドル、2026年には同11.6%増の604億2900万米ドルと成長する見込み。一方、日本は2025年には同4.1%減の448億3500万米ドルと減少する見通しで、2026年に同11.9%増の501億6400万米ドルとプラス成長へ転じることが予測されている。
なお、日本市場を円ベースで換算すると、2025年は前年比6.3%増の6兆6361億円、2026年は同11.6%増の7兆4049億円となる見込み。為替レートは1米ドルに対して2024年が151.5円、2025年が148.0円、2026年は147.6円を前提にしている。
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