後工程では、チップレットパッケージに用いるRDLインターポーザーの開発を行っている。82mm角のインターポーザーの取り数は、300mmウエハーでは4枚だが、600mm角パネルでは49枚と、10倍以上に増加する。そのため、Rapidusは600mm角のRDLインターポーザーパネルの開発を行っていて、ブースではその試作品の実物や、チップレットパッケージの構造模型などを展示した。
RDLインターポーザーの製造においては、ガラスキャリア上に配線を形成し、必要に応じて微細配線用のチップであるブリッジチップを埋め込んだ後、上層配線を形成する。その後、上層と下層を接合するためのピラー形成、ブリッジチップ搭載、樹脂封止、研磨、配線層形成、パッド形成を行い完成となる。その後さらに、RDLインターポーザーにロジックやメモリを搭載後、ガラスキャリアを剥がして有機基板に接続し、モールドで封止して、RDLインターポーザーのチップ実装工程は完了だ。
Rapidusは、2027年に前工程の、2027年後半〜2028年前半に後工程の量産開始を目指す。
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