半導体産業に特化したインキュベーター兼アクセラレーターであるSilicon Catalystは2025年11月、日本法人のSilicon Catalyst Japanを設立した。Silicon Catalyst Japanは日本/韓国/台湾で、半導体スタートアップのインキュベーションや、大企業からのカーブアウトの支援を行う。
半導体産業に特化したインキュベーター兼アクセラレーターであるSilicon Catalystは2025年11月、日本法人のSilicon Catalyst Japanを設立。同年12月16日、日本法人の設立に伴って協力企業向けのイベントを開催した。
Silicon Catalystは「世界で唯一」(同社)の半導体専業インキュベーターとして、米国を拠点に半導体スタートアップの技術開発/資金調達支援を行っている。同社はエレクトロニクスの専門家としてスタートアップの技術を精査するアドバイザーを擁し、スタートアップ支援を行うパートナー企業とも協力する。2015年の設立以来、米国や英国を中心とする累計150社の半導体スタートアップの支援を行ってきて、これまでに支援した企業の企業価値を合計すると約5000億円に達するという。支援対象はフォトニクスやチップレット、量子技術など多岐にわたる。
日本法人のSilicon Catalyst Japanでは、日本だけでなく韓国/台湾も対象に、半導体/ディープテックスタートアップのインキュベーションや、大企業からのカーブアウトの支援を行う。また、グローバルのネットワークを生かし、日本のスタートアップの米国進出などもサポートするという。インキュベーションとは独立して、財務支援を行う投資機能も備える。
日本では半導体分野を対象にした政府主導の投資プロジェクトや補助金制度も存在するが、その申請手続きは複雑であることから、Silicon Catalyst Japanではそうした面での支援も行う。
Silicon Catalyst Japan CEOの圓城寺啓一氏は設立イベントに登壇し、「半導体の微細化がどんどん難しくなる一方で、低消費電力というニーズは高まっている。こうした半導体技術の限界を打破するには新しい技術が必要だ。米国の設計力やアジアの材料技術、製造技術などが交差するところに解決の糸口があるだろう」と述べ、「米国を中心にグローバルに活動するSilicon Catalystがスタートアップのインキュベーションをアジアでも展開することが、その礎になるのではないか」とした。
Silicon Catalyst Japanは今後スタートアップ向けのイベントを増やしていくとしていて、2026年3月17日にはスタートアップ向け説明会を開催する。詳細は公式ページにて順次発表する予定だ。圓城寺氏は「自薦/他薦を問わず、『我こそは』という企業はぜひ連絡してほしい」と呼びかけた。
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