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XConn買収で見えたMarvellの狙い、AIインターコネクトに本格参戦「CXL」と「UALink」(1/3 ページ)

2025年12月に光インターコネクト技術を手掛ける新興企業Celestial AIの買収を発表したばかりのMarvell Technologyが、今度はXConn Technologiesを買収する契約を締結した。これらの買収は、AIデータセンターにおける、次世代インターコネクト技術を巡る戦いの幕開けを告げるものだ。

» 2026年01月30日 14時30分 公開
[Majeed AhmadEE Times]

 2025年12月に光インターコネクト技術を手掛ける新興企業Celestial AIの買収を発表したばかりのMarvell Technology(以下、Marvell)が、今度はXConn Technologies(以下、XConn)を買収する契約を締結した。XConnはCXL(Compute Express Link)やPCIe (Peripheral Component Interconnect Express)関連技術の開発を手掛ける企業で、買収額は5億4000万米ドルになるという。この買収は2026年初頭に完了する見込みだ。

次世代インターコネクト技術を巡る戦いの幕開け

 この2件の買収が相まって、Marvellの野望が明らかになった。すなわち、AIおよびデータセンター環境における電気と光のネットワークファブリックを両方手掛ける大手コネクティビティー企業になるという野望だ。また、これらの買収は、AIデータセンターにおける、次世代インターコネクト技術を巡る戦いの幕開けを告げるものでもある。

 XConnは、CXLとPCIeの両方を単一チップでサポートする「業界初」(同社)のハイブリッドスイッチを展開し、インターコネクト市場で独自の位置を確立している。IDCのアナリストであるTaranvir Singh氏によると、このハイブリッドスイッチングシリコンをインターコネクトに向けて利用できるようになれば、データセンターのコネクティビティスタックにおけるMarvellの地位は強化されるという。

 XConnは2020年設立の新興企業だが、2024年にはCXL 2.0とPCIe Gen 5.0をサポートした業界初のスイッチ用チップ「Apollo」を発表した。Apolloは256本のレーンを提供し、総スイッチング容量は2048Gビット/秒(bps)に達する。同社は2025年には、単一チップ上にCXL 3.1とPCIe Gen 6.2の両方を統合したハイブリッドスイッチ「Apollo 2」を発表した。ここで、「スイッチング」とはデータセンターでのデータ伝送プロセスを意味する。

ApolloはCXLとPCIeの両方を単一チップでサポートするハイブリッドスイッチだ。 ApolloはCXLとPCIeの両方を単一チップでサポートするハイブリッドスイッチだ。[クリックで拡大] 出所:XConn Technologies

 この買収によく目を向けてみると、MarvellがAIデータセンターのコネクティビティにおいて、「CXL」「Ultra Accelerator Link(UALink)」という2つのデザインビルディングブロックを追い求めていることが浮き彫りになる。そこでまず、CXLとその能力について目を向けてみよう。CXLは、複数のラックにわたり帯域幅を最適化できることから、AIにおける「メモリの壁」に対処することが可能だ。

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