「車載SoCにTCAM」は標準となるか ルネサスの新技術詳細を聞く:高密度/低消費電力/車載対応を実現(3/3 ページ)
今回発表した3nm TCAM技術は、2026年末以降にIPとして提供を開始する予定だ。機能安全を強化するECC機能は全世代のプロセスに、省電力化に貢献するパイプライン機能は一部IPに適用可能だという。
ルネサスのTCAM IP[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス
長田氏は今後の車載用途でのTCAM採用について「高速さが求められる用途では間違いなく採用が増えていくだろう」と分析。永縄氏は「ルネサスのTCAM IPはこれまでも非常に好評だった。今回の発表のような先進的な技術で、ネットワーク機器以外にも市場が広がることを期待している」とした。
「業界最高」のメモリ密度 ルネサスの車載SoC向け3nm TCAM技術
ルネサス エレクトロニクス、3nm FinFETプロセスを用いたコンフィギュラブルなTCAM(Ternary Content Addressable Memory)技術を発表した。TCAMの高密度化と低消費電力化、機能安全の強化に貢献し、車載SoC(System on Chip)にも適用できる。ルネサスはこの成果を「International Solid-State Circuits Conference(ISSCC) 2026」で発表した。
3nm車載SoC「R-Car X5H」用の新技術発表、ルネサス
ルネサス エレクトロニクスは、車載向けSoCにおいて高いAI処理性能を実現しつつ、チップレット構成でも機能安全規格に対応できる技術を開発した。これらの技術は3nmプロセス採用の車載マルチドメインECU用SoC「R-Car X5H」のために開発したものだ。同社はR-Car X5Hを、SDV(Software Defined Vehicle)時代に対応する車載用SoCとして提案していく。
22nmプロセス採用でMRAM内蔵、ルネサスがエッジAI特化の新マイコン
ルネサス エレクトロニクスはハイエンドマイコンの新製品「RA8P1」を発売した。「マイコンでエッジAI」というニーズに応えるもので、1GHz動作の「Arm Cortex-M85」と250MHz動作の「Cortex-M33」のデュアルコアによって「業界最高クラス」(ルネサス)だという7300CoreMarkのCPU処理性能を実現したほか、ArmのNPU「Ethos-U55」を搭載している。
ルネサス「R-Car V4H」、トヨタ新型「RAV4」に採用
ルネサス エレクトロニクスのADAS向け車載SoC「R-Car V4H」がトヨタの新型「RAV4」に採用された。カメラ、レーダーなどのセンサー処理やドライバーモニターなど、主要ADAS機能の信号処理をR-Car V4Hが実行し、安全性能の高度化を実現しているという。
InfineonとSUBARUが車載マイコンで協業 統合ECUに搭載
Infineon Technologies(以下、Infineon)とSUBARUは2026年3月9日、SUBARUの次世代車向け統合電子制御ユニット(ECU)に搭載するマイクロコントローラー(MCU)の設計に関する協業を発表した。SUBARUはInfineonの車載MCU「AURIX TC4x」に開発初期段階から携わり、次世代型ECUに搭載するという。
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