GoogleがMotorola Mobilityを125億米ドルで買収すると発表した。GoogleはAndroidのエコシステムを強化し、Androidに対する特許攻撃の対抗策をとる構えだ。
Googleは2011年8月15日(米国時間)、携帯端末メーカーのMotorola Mobilityを125億米ドルで買収すると発表した。Googleは、Motorola Mobilityの株式を1株当たり40米ドルで取得する。この取得額は、8月12日の終値である24.47米ドルに63%のプレミアムを乗せた金額だ。
Motorola Mobilityは、「Android」の開発を推進するために設立された業界団体である「Open Handset Alliance」のメンバーでもある。Googleは、そのMotorola Mobilityを買収することによって、「Androidのエコシステムを大幅に強化でき、モバイルコンピューティング分野における競争力が向上する」と述べている。なお、Googleは、買収後もMotorola Mobilityを独立した事業として運営する。Motorola Mobilityは、Androidのライセンシー(ライセンス利用者)として、Androidの開発/販売を引き続き行う。
Googleは、「今回の買収は、Androidにとって脅威となる競合プラットフォームへの対抗策の一環である」と主張する。
Googleの共同設立者で、同社のCEO(最高経営責任者)を務めるLarry Page氏も、公式ブログの投稿の中で、「今回の買収によって当社の特許ポートフォリオが充実し、MicrosoftやAppleなどの反競争的な攻撃からAndroidを守ることができる」とコメントしている。
一方でアナリストの中には、「Googleは、とにかく特許を手に入れたがっている」との見方を示す向きもある。AndroidやAndroid端末に対する特許侵害訴訟は、報道されているだけでも45件を超えるという。
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