組み込み市場への参入を本格化しているAMDが、組み込み専門のマーケティング部門を立ち上げた。同市場におけるビジネス拡大のチャンスを狙う。
Advanced Micro Devices(AMD)は2012年6月、組み込み用途に向けたAPU(Accelerated Processing Unit)のマーケティングを専業とする事業部門「Embedded Solutions Group(組み込みソリューショングループ)」を新設したと発表した。
IntelとAMDは、2012年に次世代プロセッサを発表する予定である。アナリストは、「今後は両社の競争がより激しくなる」と見込んでいる。記事全文はこちらから
AMDは、このEmbedded Solutions Groupを率いる責任者として、AlteraでMilitary, Industrial and Computing Divisionの責任者を務めていたArun Iyengar氏を任命した。Iyengar氏は、コーポレートバイスプレジデント兼Embedded Solutions Group担当ゼネラルマネジャーに就任し、現在AMDのシニアバイスプレジデント兼国際事業部門担当ゼネラルマネジャーを務めているLisa Su氏に直属する形となる。
Su氏は、発表資料の中で、「AMDのAPUは、より優れたグラフィックス機能と高い処理能力を求めてきた組み込みシステム設計者に、高い評価を受けている。今後もエコシステムのパートナーとの協業関係を強化して、完全なソリューションを提供していきたい。今回、Iyengar氏を責任者として任命し、組み込み製品の差異化を強化すべく集中的に取り組むことにより、成長が著しい組み込み市場においてチャンスを獲得し、ビジネスの拡大を図っていく」と述べている。
Iyengar氏は以前に、Alteraのコミュニケーション事業部門の責任者を務めた経歴も持つ。AMDによれば同氏は、半導体業界において20年以上に及ぶ豊富な実務経験を積んできたという。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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