世界半導体市場統計(WSTS)は、2013〜2014年の世界半導体売上高の予測値を下方修正した。ただし、2013年、2014年ともに前年比では増加するとみられている。
世界半導体市場統計(WSTS:World Semiconductor Trade Statistics)が、2013〜2014年の世界半導体売上高予測を下方修正した。米国半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)が発表した2013年4月の世界半導体売上高(3カ月平均値)も、伸び悩みを見せる結果となった。
WSTSによると、今回の下方修正の結果、2013年における世界半導体売上高は、2012年比で2.1%増となる2978億米ドルに達する見込みだという。また2014年は、2013年比で5.1%増となる3129億米ドルになるとみられる。2015年は、成長率がわずか3.8%程度にとどまる見込みだとしている。
WSTSが前回、2012年11月に発表した予測では、2013年の成長率は4.5%、2014年は5.2%だった。
WSTSが今回発表した2013年春季予測によると、地域別の成長率は、アジア太平洋地域が前年比5.7%増、欧州が同5.3%増、南北アメリカ地域が同1.6%増だという。しかし日本は、同13.8%減と大幅に下がる見込みだ。
WSTSは、下方修正に至った理由については明らかにしていない。
SIAによると、2013年4月における世界半導体売上高の3カ月平均値は236億2000万米ドルで、アナリストたちの以前の予測をわずかに上回った。しかし、2012年4月の3カ月平均値は240億6000万米ドルだったことから、前年比ベースでは減少する結果となった。
また、2013年3月の世界半導体売上高は234億8000万米ドルだったことから、今回発表された同年4月の世界半導体売上高は、前月比で0.6%増加したことになる。Carnegie Groupでアナリストを務めるBruce Diesen氏は以前に、235億米ドルと予測していたことから、それをわずかに上回る結果となった。
2013年4月における地域別の半導体売上高は、アジア太平洋地域が前年比3%増、欧州が同0.4%増、南北アメリカ地域が同4.4%減、日本が同19.4%減となっている。
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