ルネサス エレクトロニクスは2013年9月27日、9月30日を退職日とした40歳以上の総合職を対象にした早期退職優遇制度の実施結果を発表した。早期退職への応募人数は、2316人で、募集の3千数百人を大きく下回る2316人だった。
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2013年9月27日、9月30日を退職日とした早期退職優遇制度の実施結果を発表した。早期退職への応募人数は、2316人で、募集の3千数百人を大きく下回る2316人だった。
経営再建中にあるルネサスは、2013年1月17日に、9月30日を退職日とする早期退職優遇制度の実施を発表(関連記事:ルネサスが「40歳以上総合職」の早期退職募集を実施へ、3千数百人規模に)し、8月1〜29日と9月11〜18日の2つの期間で応募を募った。制度の対象者は、「ルネサスと国内連結子会社社員の40歳以上の総合職など」とし、募集人員は「3千数百人」だった。
これに対し、応募人数は2316人で、募集人員を大きく下回る結果となった。ただ、ルネサスでは、「本早期退職優遇制度実施の公表時以降の他社への移籍や自然減などによる減員を加えると約3千人の人員減となった」とコメントしている。
ルネサスは、2012年10月末付で、7500人規模の早期退職優遇制度を実施。また、製造工場の譲渡や閉鎖も合わせて実施しており、ルネサスの従業員数は2010年4月の合併*)当初の約4万8000人から、2013年10月1日時点で2万9800人程度まで、2015年度末には2万7000人程度まで減少する見通しとなっている。
*)ルネサス エレクトロニクスは2010年4月、ルネサス テクノロジとNECエレクトロニクスの2社の合併により発足した
ただ、2013年6月にルネサス エレクトロニクスの会長兼CEOに就任した作田久男氏は2013年度(2014年3月期)第1四半期の決算説明会で、「まだ人・モノが多い。大げさに言うと、(ルネサス テクノロジとNECエレクトロニクスの)トータルの売上高が1兆8000億円だったころと比べて、今の売上高レベルで考えれば3分の1くらいまでに減らさなければならない」と、経営再建に向けてさらなるリストラ実施を示唆している(関連記事:鶴岡工場の閉鎖を決定したルネサス作田会長、「まだ人・モノが多い」)。
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