サンエー電機は、競技場や野球場などで用いられる大型LED照明装置に向けた、最大320W出力のLED電源「ST8シリーズ」を参考展示した。最大230Vで700mAを2回路分、または1400mAを1回路分出力することが可能である。
サンエー電機は、「LED Next Stage 2014」(2014年3月4〜7日、東京ビッグサイト)で、競技場や野球場などで用いられる大型LED照明装置に向けた、最大320W出力のLED電源「ST8シリーズ」を参考展示した。最大230Vで700mAを2回路分、または1400mAを1回路分出力することが可能である。ST8シリーズは近く発売される予定だ。
ST8シリーズは、最近の国内市場でニーズが高まっている320W出力に対応したLED駆動用の定電流電源である。定格入力電圧は交流200〜265Vで、最大負荷時の力率は最低93%、効率は平均93.5%と高い。交流200V入力で直流150V出力の場合で力率は99%、効率は約92%となる。「一般的な電源の電力効率は80〜85%である。新製品は回路方式を工夫することで世界トップクラスの効率を実現した」(説明員)と話す。雷サージに対しても15kVの耐性を備えている。
ST8シリーズは、LED出力のみの「ST8-W700-230N」、調光対応の「ST8-W700-230D」、および内部にマイコンを搭載し初期照度補正機能などを備えた「ST8-W700-230Ai」の3製品を用意した。出力は直流120〜230Vで700mA出力を2回路分備えている。2つの出力を接続して用いれば、1400mAの電流をLEDチップ側に供給することが可能となる。
同社はこれまでも、防犯灯や道路灯、トンネル灯などに用いられるLED照明機器向けに、20Wタイプから180Wタイプまで、電力効率の高い省エネ型の定電流電源を開発し供給している。
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