市場専門家にとって興味深い点として挙げられるのが、Appleが今回、世界半導体メーカーランキングで第44位にランクインし、初めてトップ50社入りを果たしたということだ。
TSMCは2014年6月に、AppleのSoCの一部生産を開始している。その生産量は、その後6カ月間で約15億米ドルに達した。これまでAppleの半導体チップは全て、かつてAppleのファウンドリパートナーだったSamsung Electronicsの売上高の一部として計上されていた。
2015年、Samsungは、同社が開発した14nm FinFETプロセス技術によってAppleを引き付けるだろう。
McClean氏によれば、TSMCのチェアマンであるMorris Chang氏は、「一部の事業分野では、TSMCがSamsungに負ける可能性があるが、その後10nmプロセス技術によって巻き返すことができる。こうした展開になるのは、Appleがわれわれの競争を交渉の切り札として利用しているためではないだろうか」と語っているという。
Samsungは、2014年のメモリチップ売上高が大幅に増加したにもかかわらず、成長率はわずか8%にとどまっている。その主な要因は、同社がAppleのファンドリ事業の一部を失ったことにある。
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