米国の調査会社IHSは2014年12月、2014年の半導体メーカー別売上高ランキング(予測)を発表した。
米国の調査会社IHSは2014年12月、2014年年間の半導体メーカー別売上高ランキング(予測/米ドルベース)を発表した。トップ10を見ると、1〜9位までは2013年のランキングと同じ結果となったが、10位に台湾・MediaTekが入り、「台湾勢として初のトップ10入り」(IHS)となった。
IHSによると、2014年の世界半導体市場規模は、3532億米ドルとなると予想。2013年に比べて9.4%の大幅に市場規模が拡大するとしている。特に好調だったのが、DRAMとフラッシュメモリで、両メモリ合算の売り上げ規模は前年比約20%増になるという。
好調だった2014年の世界半導体市場でのメーカー別シェア(予測)を見ると、シェア上位9社に変動はなかったが、Samsung Electronics(2位)、Micron Technology(4位)、SK Hynix(5位)とDRAMを手掛ける3社と、Qualcomm(3位)が前年比2桁成長を記録している。
日本勢で唯一、トップ10入りした東芝だが、成長率は前年比9.6%減とマイナス。2013年10位だったルネサス エレクトロニクスも前年比13.3%減で11位に順位を下げた。ソニーは、前年比1.5%増とプラス成長だったが、順位は前年の16位から18位に下げた。
ルネサスに代わって、トップ10入りしたのがMediaTekで、前年比57.5%という大幅な売り上げ成長を遂げ、前年15位から大きく躍進した。2014年にLSI社を買収したAvago Technologiesも前年23位から15位へと順位を上げた。
なお、既にInternational Rectifier(IR)の買収を決めているInfineon Technologiesは13位だったが、IRの売上高と合算した場合の売上高は「10位に相当する」(IHS)としている。
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