ルネサス エレクトロニクスは2015年2月5日、2014年度(2015年3月期)の通期業績予想を発表し、2010年4月の発足以来初めて、通期最終黒字を計上する見通しであることを明らかにした。
ルネサス エレクトロニクスは2015年2月5日、2014年度(2015年3月期)の通期業績予想を発表し、2010年4月の発足以来初めて、通期最終黒字を計上する見通しであることを明らかにした。同社は、2014年度から業績予想発表を四半期ごとに開示する方針を採用し、これまで2014年度通期業績予想を開示していなかった。
ルネサスが公表した2014年度通期業績予想は、売上高7860億円(前年度比5.6%減)、営業利益980億円(同44.9%増)、経常利益980億円(同67.2%増)、純利益740億円(前年度は52億9100万円の損失)と減収増益を予想した。売上高こそ、事業譲渡や不採算事業からの撤退影響が残り、減収となるが、利益面は人員削減など固定費削減効果に、円安効果が上乗せされたことで大幅な増益予想となった。この結果、営業利益率は12%を超える見込みだ。
ルネサスは、2013年10月から取り組む経営再建に向けた「変革プラン」の中で、「2016年度に、営業利益率2桁を達成する」との数値目標を掲げたが、2年前倒しでの達成となりそうだ。
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