スマホで手軽にインスタンスサーチできる技術――NTT:センシング技術(2/2 ページ)
具体的には、まず、あらかじめ登録する参照画像と入力画像のそれぞれの特徴点を抽出、照合する。その際、参照画像の特徴点は、特長空間内での分布を考慮して独自の索引化されていて、「画像特徴を従来比約2倍の速さで照合できる」という。その後、参照画像の特徴点を回転/拡大縮小するなどして3次元的な見え方の変化をシミュレーションし、入力画像の特徴点との対応付けを実施。さらに頻出する特徴点の重みを下げるなど特徴点を統計的に重み付けしながら照合を行い物体を特定する。
「アングルフリー物体検索技術」に導入された主な技術の概要 (クリックで拡大) 出典:NTT
3次元的な見え方の変化をシミュレーションをすることで、参照画像数を従来比1/10程度に抑えることができる他、画像特徴の重み付けによって、インスタンスサーチ(動画像検索)の精度評価値(MAP*))において「従来法に比べ約70%向上した」(NTT)という。
*)MAP:Mean average precisionの略。検索結果の上位にどれだけ適合する画像が出現しているかの指標
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「アングルフリー物体検索技術」を使ったトライアルサービスの概要 (クリックで拡大) 出典:NTT
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