Cambou氏は、「現在、『ハイブリッド接合』と呼ぶ新技術の開発が進められているところだ」と述べている。「“ハイブリッド”と呼ぶのは、SiO2接合だけでなく、銅接合も使うからだ。この技術が市場に浸透するには、接合の精度が問題になるだろう。ただ、ハイブリッド接合の利点は、工程をより簡単にできることである。さらに、下のウエハーにおいて、ピクセル内での接続を実現できる可能性がある。これによりピクセルの性能が向上し、ピクセルサイズの低減という、次のステップに進むことが可能になるかもしれない」(同氏)。
CMOSイメージセンサーの業界をけん引しているのは、ソニーである。Samsung Electronicsなどの大手メーカーも後に続いている。
Yole Développementによれば、CMOSイメージセンサーの市場規模は、2015年には100億米ドルに達するという。さらに、自動車や医療、監視/モニタリング、スマートフォンといった分野で採用が進むことにより、2020年までには160億米ドルに成長すると見られている。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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