通信距離400m! 電池を入れるだけで動く25mm角のIoT向け無線タグ : センシング技術 無線タグ (2/2 ページ)
TWE-Lite-2525Aには電源スイッチさえなく、コイン電池(CR2032)を差し込んだ時点で、無線タグとして動作する。出荷時の設定のまま使用すると、3軸の加速度を定期的(初期値5秒間隔)に無線送信する機能を持つ無線タグとして動作。さらに、簡単な設定作業を行えば、6通り以上の動作パターンを選択できる。
TWE-Lite-2525Aがタグとして実現できる機能は次の通り。
3軸の加速度を定期的に無線送信するタグ
静止状態から動きを検知した際に無線通信するタグ
動いている状態から静止した場合に無線通信するタグ
落下(無重力状態)を検知した場合に無線通信するタグ
シングルタップされた時に無線通信するタグ
ダブルタップされた時に無線通信するタグ
「TWE-Lite-2525A」で実現できる無線タグイメージ 出典:東京コスモス電機
この他、ホスト(USBドングル型TWE-Liteモジュールを装着したPCなど)側で、TWE-Lite-2525Aから受信する電波強度を計測して大まかな位置検知を行うこともできる。
齋藤氏は「加速度センサーを使ったあらゆる動作の検知と無線送信が、ソフトウェア開発をすることなく、簡単な設定作業だけで可能になる。ホスト側も、TWE-Lite-2525Aから送られてくる3軸の数値データなどのコードを読むだけであり、特別なノウハウなどが一切必要ない」と手軽さを強調する。
用途としては、ドアなどの開閉モニターや、製造装置などの異常検知、人が身に付けて合図を送る発信装置やロケーションモニターなどを想定。ロケーションモニターなどの用途では、カバンやポケットに入れて使用するためタグのアンテナの向きが変わるが、「長い通信距離や安定した通信を実現するために、ホスト側アンテナとして水平、垂直の両偏波に対応した12cm角サイズのアンテナ(TWE-AN-BP01)も製品化した。これにより、家や工場全体をカバーするネットワークを簡単に構築できる」(齋藤氏)としている。
TWE-Lite-2525Aのサイズは、専用アンテナ装着時で25×25×11mmで、重さは電池装着時6.5g。拡張用のI2 Cインタフェースを備える。電池駆動時間は、「1分間に1回程度の通信であれば4年以上は電池交換なしに使用できる」(齋藤氏)という。
価格は、1個3000円。秋月電子や千石電商などの電子部品販売店を通じて販売する。またTWE-Lite-2525A向け専用ケースの3Dデータ も公開。3Dモデルデータ共有サービス「3Dモデラボ 」から無償で入手できる。
電卓用ソーラーパネルで動く無線モジュール
東京コスモス電機は、独自無線モジュール「TWE-Liteシリーズ」のオプション基板として、小型ソーラーパネルをTWE-Liteシリーズの電源として接続できるエナジーハーベスト(環境発電)制御基板「TWE-EH-Solar」を発売した。
1円玉より小さいZigBee対応無線モジュール、通信距離は1km
「TWE-Lite」は、ZigBeeに対応する無線モジュールだ。約14mm角と小型ながら、通信距離は、障害物がない状態で1kmに達する。HEMS、IoT(Internet of Things)、M2Mといったセンサーネットワークに使用する、あらゆる端末での使用を想定している。
電子工作好きに火をつける、“マッチ棒アンテナ”付き無線モジュール
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もう邪魔にならない、“マッチ棒アンテナ”を寝かせた無線モジュール
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フラッシュにファームウェアを内蔵した無線LANモジュール
ロームは、フラッシュメモリ内蔵タイプの無線LANモジュールを発表した。フラッシュメモリに無線LANファームウェアを書き込み、より無線LAN対応機器を開発しやすいモジュールとして、1個単位から販売していく。
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