SMKは、偏光サングラス対応機能を付加したの静電容量方式タッチパネルを開発したと発表した。見る角度によって、画面が真っ黒になるブラックアウト現象や虹模様の発生を抑えるという。
SMKは2015年9月2日、偏光サングラス対応機能を付加した静電容量方式タッチパネルを開発したと発表した。カーナビゲーション(以下、カーナビ)や車載用センターコンソールなどに向けて展開していくという。
偏光サングラスは、レンズの中に偏光膜を挟むことで、一定の方向からの光しか通さなくなる仕組みである。ギラギラとした反射光をカットしてくれるので、水面がよく見えるようになる釣りや、日差しを和らげてくれる運転で用いられている。
しかし、偏光サングラスには課題がある。例えば、偏光サングラスをかけた運転手がカーナビやセンターコンソールなどのディスプレイを見るときだ。見る角度によっては、画面が真っ黒になるブラックアウト現象や虹模様が発生し、危険な状況に陥る場合がある。
同製品は、カバーパネルとタッチパネルを貼り合わせた構造に独自のプロセスを追加。偏光サングラス越しにどんな角度でディスプレイを見たとしてもブラックアウト現象や虹模様の発生を抑えることを可能にしたという。従来は、位相差板を使ったタッチパネルで対策されていたが画面の色付きが目立っていた。同社は、「今回開発した静電容量方式タッチパネルは、画面の色付きを低減することにも成功した」と語る。
同製品は受注を既に開始し、月産10万台を計画しているという。
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