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» 2015年10月22日 11時30分 公開

ダイエットの目的は…… 結局、ダイエット!?世界を「数字」で回してみよう(21) ダイエット(4/7 ページ)

[江端智一,EE Times Japan]

「閉じたループ」こそが、ダイエットの本質か

 ―― もしかしたら、この「閉じたループ」こそが、ダイエットの本質なのではないか?

 私は、頭の中をリセットして、考え直すことにしました。

 そして、上記の美容ダイエットの考え方を、拡張し一般化して、ダイエットというものに対する一つの仮説を打ち立ててみました。

 何のためにダイエットをしているのか?
     → ダイエットのためにダイエットをしている

 この仮説が真か偽かは、今後も検証を続けていく必要はありますが、この仮説が真であれば、私がこれまでに頭を抱えてきた事項を、キレイに説明することができます。


【疑問1】なぜダイエットを試みる者の42%が初日で、そして、78%が2カ月以内でダイエットに挫折するのか
第2回第3回

ダイエットを続けるためには、ダイエットに失敗しなければならないため(しかも、できるだけ短期間で)


【疑問2】なぜ出版業界は、ダイエットの根拠を何一つ示さない「新しいダイエット本」を2カ月単位で出版し続けているのか。そして、なぜその本を購入する消費者が存在するのか
第1回

ダイエットを続けるためには、ダイエットを再開させなければならないため(しかも、新しい名前のダイエット法で)


【疑問3】なぜ、出産リスクを高めてまで、ダイエットを行うのか
第4回

「ダイエットのためのダイエット」は、種の保存戦略すら干渉できない範囲で、回り続けるため


【疑問4】なぜ、男女の間でダイエットの着眼点(スタイルと体重)が、これほどまでに違い、そしてそれについて不都合が生じないのか
第5回

「ダイエットのためのダイエット」は、個人がそれぞれの理由で創り出した価値観で、回り続けるため


 もしこの仮説が真であるなら、巷(ちまた)にあふれるダイエット本が、その「手法」にしか及んでいないのは当然です。ダイエット本の目的が「ダイエット自身」なのですから*)

 本来、ダイエットに、(「美容」のむこう側にある)「モテたい」というターゲットが存在しているのであれば、「1kgの減量当り、デート回数2.4回/月の上昇」とか、「ウエスト3cm減少当たり、失恋期間2カ月の短縮」とかの定量的な目標が掲げられなければならないはずですが ―― そんなダイエット本は存在しません。

*)ただし、この仮説は、健康ダイエットの中でも、特に生命にかかわる範囲(過剰肥満、拒食症)は除きます。これらの疾患に関しては、医学的根拠に基づく明確なダイエットの定量目標が存在します

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