香港のPeacifyは、赤ちゃん用のスマート靴下を展示した。搭載されているセンサーで、血中酸素濃度や体温、心拍などのバイタルサインをモニタリングできるもので、異常値を検知すると親のスマートフォンにアラートが送信される。同社は2016年に設立され、5人の従業員がいる。もともと就いていた職業は全員異なるが、共通していたのが、もうすぐ子供が生まれる、もしくは乳児がいるということだった。「こういうものが、あればいいのに」という思い付きから、赤ちゃん用スマート靴下の開発、そして起業に至ったという。これから実証実験などを行い、2018年末には製品として販売を開始したいとしている。
韓国のスタートアップであるAI PLATFORMは、目の虹彩認証技術を提供する。同社は虹彩認識システム向けのハードウェアおよびソフトウェアの開発と販売を手掛けていて、韓国の大手銀行であるWoori Bank(ウリィ銀行)には、PCにアクセスする際の認証システムとして、AI PLATFORMのシステムが約500台、試験的に使用されているという。さらに、同社が開発した、虹彩認証のみで支払いが行われるシステムも、韓国内の複数の店舗で試験的に導入されている。虹彩の情報とクレジットカードの情報をひも付けて事前登録しておくと、虹彩認証のみで支払いができるシステムだ。
同社のCEO(最高経営責任者)を務めるAndrew Shin氏は、「バイオメトリクス認証技術はいくつかあるが、指紋や静脈(手のひら)に比べ、虹彩認証はEER(等価エラー率)が飛び抜けて低く、不正しにくい。当社は、より使いやすい虹彩認証システムを開発することで、韓国だけでなく、世界市場に積極的に参入していきたい」と語った。
その他、スタートアップ企業が出展したプロトタイプや製品を、幾つか紹介する。
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