「ただし、『1種類のHDDが全ての用途に適用できる』という考え方は、もう通用しない。SSDがここ数年の間に、異なる作業負荷に対応するために細分化されてきたように、作業負荷向けに最適化された専用のHDDを求める声が高まっている。今後数年の間に、データセンターに大きな影響が及ぶようになるだろう。10年前までは、クラウドデータセンターで収集されるデータは、主にERP(Enterprise Resources Planning)のデータベースで、非常に構造化されていた。しかし現在のデータは、大きく変化している。例えば、ビデオストリーミングの監視データや、LTE対応のスマートシティーデバイスのデータなどで構成されている。ほとんどのデータが、大規模な連続データになるため、データを支配していた旧型のデータベースとは大きく異なる方法で保存する必要がある」(Ramirez氏)
IDCのエンタープライズインフラストラクチャプラクティス部門担当リサーチバイスプレジデントを務めるEric Burgener氏は、「Western DigitalのZoned Storageは、ランダムな作業負荷の場合には、フラッシュメモリや、ストレージクラスメモリのような他の新しいソリッドステート技術などが明らかに適しているという事実を反映している。しかし、ストリーミングの作業負荷に関しては、HDDは非常に優れた性能を提供する」と述べている。
【翻訳:滝本麻貴、田中留美、編集:EE Times Japan】
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