日本航空電子工業は「第6回ウェアラブルEXPO」(2020年2月12〜14日/東京ビッグサイト)でミシンで衣服に取り付け可能で、洗濯機で洗えるコネクター「RK01」を初公開した。
日本航空電子工業は「第6回ウェアラブルEXPO」(2020年2月12〜14日/東京ビッグサイト)でミシンで衣服に取り付け可能で、洗濯機で洗えるコネクター「RK01」を初公開した。
RK01は、同社初のスマート衣料対応コネクター製品。顧客の要望に合わせて2芯、4芯、12芯など幅広い芯数にカスタマイズ可能であり、ECG(心電図)システムなどのシンプルなものから、より詳細かつ複数のデータのセンシングなど幅広いアプリケーションに対応ができる。サイズは4芯のものなら35×29mm程度となっている。
また、銀糸リボンやストライプユニットといった導電配線を合わせた形で提供可能といい、ミシンを用いてスマート衣料に実装できる。同社説明担当者は、「アパレルの汎用設備がそのまま利用でき、コストも抑えられる」としている。このほか高い伝送品質が必要なデバイスに向けては、複数のファイバーを高密度に束ねたケーブル形態のハーネスも提供する。
RK01は同社の独自のノウハウを用い、複数の多極を持つモジュールでも取り外しが容易なスナップボタンタイプにしている一方で、高い耐久性、安全性も確保している。
実際にパルセーター式洗濯機、水温40℃の環境で50サイクルの洗濯試験をクリアし、家庭洗濯に関するJIS規格L1930(C4G)に対応している。プラグ部分は柔軟な樹脂製で、露出したまま洗濯機で洗えることから、実用性の高いスマートテキスタイルを実現するとしている。またフローティング構造を採用しており、XY方向に±0.4mmで稼働するため、衝撃、振動によるずれを吸収。スマートウェアに搭載する際は瞬断のない安定したセンシングが可能となる。
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