英Harwinのコンセプト開発マネジャーであるScott Flower氏は、通常、新製品の開発だけでなく、技術的な準備ができているレベルのものや、3〜5年後の実現を目指す技術の検討にも携わっている。Flower氏は、「個人的に3D(3次元)プリントに興味があった。COVID-19が発生したため、自宅オフィスのPC横に3Dプリンタを置き、有効活用している」と語る。3Dプリンタでマスクを自作しているのだ。
同氏は「私のパートナーは、(英国)ポーツマスのゴスポート地区の看護チームで働いており、さらに自宅でも高齢の患者の世話をしている。感染のリスクと隣り合わせで日々、仕事をしている彼女を守りたいと考えていた。NHS(英国保健サービス)から支給された防護服を見せてもらったが、顔を完全にカバーしておらず、安全性が十分には見えなかった」と語る。
「友人からマスクを印刷するアイデアを持ちかけられた。提案してくれたマスクは印刷に1時間半かかるとのことだったので、デザインをシンプルにして、4本のペグが付いたバンドをクリップでプラスチックシートにとめるタイプにした。バンドの厚さを薄くして印刷時間も短縮した。マスクの印刷にかかる時間は35分。今は、1日に16枚ほど作っている」(同氏)
【翻訳:田中留美、青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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