東芝デバイス&ストレージは、モータードライバーICの評価ボードについて、組み込みシステム向け開発ツールメーカーのMikroElektronika(以下、Mikroe)と提携した。
東芝デバイス&ストレージは2020年8月、モータードライバーICの評価ボードについて、組み込みシステム向け開発ツールメーカーのMikroElektronika(以下、Mikroe)と提携すると発表した。Mikroe製の評価ボード「Click boards」を用いて、東芝デバイス&ストレージ製のモータードライバーICを容易に評価することが可能となる。
東芝デバイス&ストレージは、産業機器や家電機器、OA機器などに搭載されているブラシ付きDCモーターやブラシレスDCモーター、ステッピングモーターを制御するためのモータードライバーICを供給している。
Mikroeとの提携により、Mikroeが提供するClick boardsや回路図、サンプルソフトなどを用いて、モータードライバーICの評価を行うことができる。今回販売するClick boardsは合計5種類。ブラシ付きDCモーター用が2種類、ブラシレスDCモーター用が1種類、ステッピングモーター用が2種類となっている。
ブラシ付きDCモーター用のClick boardsは、モータードライバーIC「TB67H451FNG」を搭載した「DC MOTOR 6 CLICK」と、同「TB67H450FNG」搭載の「DC MOTOR 14 CLICK」である。いずれも電圧範囲が4.5〜44Vと広く、最大3.5Aの電流を供給できる。また、オン抵抗が小さい出力MOSFETを内蔵し、大電流駆動で低発熱を実現した。さらに、モーターの駆動モードは、「正転」「逆転」「ブレーキ」「ストップ」の4つに対応している。
ブラシレスDCモーター用のClick boardsは、モータードライバーIC「TC78B009FTG」搭載の「BRUSHLESS 7 CLICK」を用意した。電圧範囲は最大27Vで、最大5Aの電流を供給する。ホールセンサーなしで三相ブラシレスDCモーターを駆動することができるという。
ステッピングモーター用のClick boardsは、モータードライバーIC「TB67S128FTG」搭載の「STEPPER 10 CLICK」と、同「TC78H670FTG」搭載の「STEPPER 8 CLICK」を用意した。
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