散々お世話になったTさんから、「(印刷した論文を)焼却する前に、これまでの連載の参考文献をリストアップして公開してもらえると、私も含め後進のためになるのでありがたいです」と言われた以上、もうそりゃリスト作るしないですよね。
というわけで、「江端が最後のページまでたどりついた資料」であって、「江端。本当に読んだのか?概要を説明できるんだろうな?」と問い詰められても、狼狽(うろた)えない、と自信のあるものをピックアップしてみました。
念のため一言申し上げますが ―― お勉強自慢しているわけじゃないんだからね!
【1 江端の3大教本】
1.2 14日で作る量子コンピュータ Visual C++版
1.3 Python量子プログラミング2
【2 量子論】
2.2 初めての量子化学 12. シュレディンガー方程式の導出
【3 基本】
3.1 量子情報基礎
3.2 量子コンピューターの基礎
3.4 [技術解説]高速化の鍵は量子の「もつれ」や「重ね合わせ」ーー 量子コンピューターの原理を知る
3.6 【量子コンピュータ】第一回「量子ビットと重ね合わせ」(10分)
【4 量子計算/量子ゲート】
4.3 1-3. 複数量子ビットの記述
4.4 【量子コンピュータ】第2回「量子計算と万能ゲート」(8分)
4.5 【量子コンピュータ】第3回「量子ビットのルールと1Qbitユニタリ変換」(8分)
4.6 【量子コンピュータ】第4回「量子エンタングルメントと制御NOTゲート」(5分)
4.7 多機能2量子ビット演算素子
4.8 【量子コンピュータ】第6回「グローバーの量子探索アルゴリズムと量子計算の限界」(13分+おまけ1分)
【5 計算ツール】
5.2 工学者のための量子計算基礎の基礎
【6 デバイス】
6.2 不確定な世界
6.4 微かな光の不思議な世界
【7 量子ドット】
7.4 量子ドット
7.6 【上級】量子コンピュータへの応用も?“半導体量子ドット”の拡張に成功
7.8 【2日目】量子井戸の電子状態の基礎実験1:電磁波による状態遷移
7.9 【3日目】量子井戸の電子状態の基礎実験2:静電場による電気分極
7.10 【4日目】量子井戸の電子状態の基礎実験3:2重量子井戸で量子ビットを改良!
7.11 【5日目】1量子ビット万能量子ゲートを設計しよう!
【8 量子スピン】
8.1 半導体スピン用いた量子情報処理
【9 冷却/レーザー系】
9.2 冷却イオンの量子状態制御
9.4 レーザー冷却技術とその応用
9.7 Rb 原子のRydbergブロッケード実現のための高出力・高安定 480nm
【10 量子の局所性】
10.1 ベル不等式:その物理的意義と近年の展開
10.2 ベル不等式の意味
10.4 量子の非局所性の厳密検証に成功――新方式の量子コンピュータにも道
【11 量子もつれ】
11.1 レーザー励起リドベルグ原子を用いた量子もつれ状態の生成とその量子情報への応用
【12 量子暗号】
12.1 【量子コンピュータ】第5回「新カード紹介」 (量子暗号と量子テレポーテーションの下準備)
【13 量子テレポーテーション】
13.1 量子テレポーテーション
13.2 量子テレポーテーションってなに?仕組みを直感的にわかりやすく解説
13.3 【量子コンピュータ】第5回「新カード紹介」 (量子暗号と量子テレポーテーションの下準備)
【14 その他】
14.1 高速計算を革新する量子計算技術
【15 ソフトウェア】
15.1 Qiskit
15.2 Qiskit 入門
15.3 Bloch-Sphere-Visualization
江端智一(えばた ともいち)
日本の大手総合電機メーカーの主任研究員。1991年に入社。「サンマとサバ」を2種類のセンサーだけで判別するという電子レンジの食品自動判別アルゴリズムの発明を皮切りに、エンジン制御からネットワーク監視、無線ネットワーク、屋内GPS、鉄道システムまで幅広い分野の研究開発に携わる。
意外な視点から繰り出される特許発明には定評が高く、特許権に関して強いこだわりを持つ。特に熾烈(しれつ)を極めた海外特許庁との戦いにおいて、審査官を交代させるまで戦い抜いて特許査定を奪取した話は、今なお伝説として「本人」が語り継いでいる。共同研究のために赴任した米国での2年間の生活では、会話の1割の単語だけを拾って残りの9割を推測し、相手の言っている内容を理解しないで会話を強行するという希少な能力を獲得し、凱旋帰国。
私生活においては、辛辣(しんらつ)な切り口で語られるエッセイをWebサイト「こぼれネット」で発表し続け、カルト的なファンから圧倒的な支持を得ている。また週末には、LANを敷設するために自宅の庭に穴を掘り、侵入検知センサーを設置し、24時間体制のホームセキュリティシステムを構築することを趣味としている。このシステムは現在も拡張を続けており、その完成形態は「本人」も知らない。
本連載の内容は、個人の意見および見解であり、所属する組織を代表したものではありません。
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