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» 2021年12月10日 13時30分 公開

第4世代HD-PLC準拠の電力線通信モジュール試作最大10kmの通信距離を可能に

シキノハイテックとソシオネクストは、電力線通信技術「HD-PLC」の第4世代規格「IEEE 1901-2020」に準拠した電力線通信モジュール「P-TMFSU-041」を試作し、その動作を確認した。2022年度の商品化を目指す。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

IEEE 1901-2020準拠のLSIを通信モジュールに搭載

 シキノハイテックとソシオネクストは2021年12月、電力線通信技術「HD-PLC」の第4世代規格「IEEE 1901-2020」に準拠した電力線通信モジュール「P-TMFSU-041」を試作し、その動作を確認したと発表した。2022年度の商品化を目指す。

P-TMFSU-041の外観 出所:シキノハイテックとソシオネクスト

 ソシオネクストは、IEEE 1901-2020に準拠したLSI「SC1320A」を開発した。パナソニックよりライセンス供与されたIEEE 1901-2020準拠のIPコア「HD-PLC4」を内蔵している。SC1320Aは、消費電力が200mWと小さく、外形寸法が7×7mmの小型パッケージでサンプル供給している。

 P-TMFSU-041は、このSC1320Aを搭載した電力線通信用モジュールである。データの暗号機能に加え、モジュール間の伝送路状態を動的に判別する機能なども備え、高いセキュリティ性を実現している。通信モジュールの外形寸法は40.0×20.0×5.9mmである。利用する周波数帯域は2〜28MHzで、1/4モード使用時の通信距離(10ホップ)は約10kmとなっている。

P-TMFSU-041の主な仕様[クリックで拡大] 出所:シキノハイテック、ソシオネクスト

 P-TMFSU-041を用いると、電力線など既設の配線を活用して高速データ通信が可能となる。しかも、長距離通信に対応できることから、工場やビル、建設現場などへの導入を提案していく。

P-TMFSU-041をスマートビルディングに活用したイメージ[クリックで拡大] 出所:シキノハイテック、ソシオネクスト

 IEEE 1901-2020は、利用する通信帯域によって、「標準モード」の他、「長距離モード」や「高速モード」に対応することができる。標準モードでの通信速度は250Mビット/秒だが、利用する通信帯域を標準モードから2段階で1/2や1/4に縮小すれば、通信距離を最大で約2倍に延ばすことができる。マルチホップ機能を活用すると、最大1024ノードのネットワークを構築することが可能である。一方、高速モードでは、通信帯域を標準モードの4倍に広げれば、最大1Gビット/秒(物理速度の理論値)という高速通信を実現できるという。

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