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OMNIVISION、「22年に車載イメージセンサー首位に」車載、スマホ向けなど新製品を紹介(2/2 ページ)

» 2022年01月27日 16時50分 公開
[永山準EE Times Japan]
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グローバルシャッター搭載5MP RGB-IRイメージセンサー

 説明会では、CES2022で発表した各新製品の説明も行った。まず紹介したのは車載市場の製品で、車室内モニタリングシステム向けのグローバルシャッター搭載5メガピクセル RGB-IRイメージセンサー「OX05B1S」だ。OX05B1Sは、近赤外線感度を向上する同社の独自技術「Nyxel技術」によって、「業界最小」(同社)とする画素サイズ2.2μmで940nmの近赤外線感度を実現。近赤外線 QE(量子効率)は前世代の3倍の36%となり、そのぶん消費電力の削減にもつながるとしている。

 また、IRによるドライバモニタリング、RGBによる乗員監視も1つのセンサーでカバーできることから、複雑さ、コスト、スペースの削減の実現できるとしている。OX05B1Sはサンプル出荷を開始しており、量産開始は2023年第1四半期の予定だ。

車室内モニタリングシステム向けのグローバルシャッター搭載5メガピクセル RGB-IRイメージセンサー「OX05B1S」[クリックで拡大] 出所:OMNIVISION

 サラウンドビュー、リアビュー、eミラー向けとしては、3メガピクセルイメージセンサー「OX03D4C」も紹介。画素サイズ2.1μm、1/4インチ光学サイズながら、140dB HDRに対応したISP(イメージシグナルプロセッサ)を統合しているほか、次世代のトーンマッピング、LEDフリッカー削減機能もサポートしているという。

 このほか、車載向けでは、Xilinx、Motovisとの協業による8メガピクセルのLFMイメージセンサーのプラットホームについても紹介した。

左=3メガピクセルイメージセンサー「OX03D4C」/右=Xilinx、Motovisとの協業による8メガピクセルのLFMイメージセンサー[クリックで拡大] 出所:OMNIVISION

画素サイズ0.61μmの200MPイメージセンサー

 スマートフォン向けでは、200メガピクセルを「世界最小」(同社)画素サイズ0.61μmで実現したハイエンドスマホ向けイメージセンサー「OVB0B」を紹介した。OVB0Bは、16セルビニング機能を搭載しており、近傍ピクセルの4×4ビニングを使用することで、低照度環境でも2.44μm相当の画素サイズで12.5メガピクセルの高画質な動画性能を実現する。

 また、リモザイク機能をオンチップで搭載、24フレーム/秒で5メガピクセル、30fpsで8K動画において1.22μm相当の性能を実現するという。既にサンプル出荷を開始しており、2022年後半には採用された製品が市場投入される見込みだという。

ハイエンドスマホ向け200メガピクセルイメージセンサー「OVB0B」[クリックで拡大] 出所:OMNIVISION

 この日は、ほかに次世代スマホ向けのタッチ&ディスプレイパネルドライバー「TD4377」やアイトラッキングソリューション、PCのWebカメラ向けの「OV02C」、内視鏡向けのイメージセンサーやカメラモジュールなど注力市場に向けた新製品の数々を紹介していた。

左=次世代スマホ向けのタッチ&ディスプレイパネルドライバー「TD4377」/中=Tobiと共同開発するアイトラッキングソリューション/右=DELLが次世代Latitudeに採用した1/7インチ光学サイズの2メガピクセルイメージセンサー「OV02C」[クリックで拡大] 出所:OMNIVISION
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