説明会では、CES2022で発表した各新製品の説明も行った。まず紹介したのは車載市場の製品で、車室内モニタリングシステム向けのグローバルシャッター搭載5メガピクセル RGB-IRイメージセンサー「OX05B1S」だ。OX05B1Sは、近赤外線感度を向上する同社の独自技術「Nyxel技術」によって、「業界最小」(同社)とする画素サイズ2.2μmで940nmの近赤外線感度を実現。近赤外線 QE(量子効率)は前世代の3倍の36%となり、そのぶん消費電力の削減にもつながるとしている。
また、IRによるドライバモニタリング、RGBによる乗員監視も1つのセンサーでカバーできることから、複雑さ、コスト、スペースの削減の実現できるとしている。OX05B1Sはサンプル出荷を開始しており、量産開始は2023年第1四半期の予定だ。
サラウンドビュー、リアビュー、eミラー向けとしては、3メガピクセルイメージセンサー「OX03D4C」も紹介。画素サイズ2.1μm、1/4インチ光学サイズながら、140dB HDRに対応したISP(イメージシグナルプロセッサ)を統合しているほか、次世代のトーンマッピング、LEDフリッカー削減機能もサポートしているという。
このほか、車載向けでは、Xilinx、Motovisとの協業による8メガピクセルのLFMイメージセンサーのプラットホームについても紹介した。
スマートフォン向けでは、200メガピクセルを「世界最小」(同社)画素サイズ0.61μmで実現したハイエンドスマホ向けイメージセンサー「OVB0B」を紹介した。OVB0Bは、16セルビニング機能を搭載しており、近傍ピクセルの4×4ビニングを使用することで、低照度環境でも2.44μm相当の画素サイズで12.5メガピクセルの高画質な動画性能を実現する。
また、リモザイク機能をオンチップで搭載、24フレーム/秒で5メガピクセル、30fpsで8K動画において1.22μm相当の性能を実現するという。既にサンプル出荷を開始しており、2022年後半には採用された製品が市場投入される見込みだという。
この日は、ほかに次世代スマホ向けのタッチ&ディスプレイパネルドライバー「TD4377」やアイトラッキングソリューション、PCのWebカメラ向けの「OV02C」、内視鏡向けのイメージセンサーやカメラモジュールなど注力市場に向けた新製品の数々を紹介していた。
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