ルネサス、地震で停止の那珂工場などの稼働を再開：4拠点停止の村田製作所も順次生産を再開

[永山準，EE Times Japan]

　ルネサス エレクトロニクスは2022年3月18日、同月16日深夜に福島県沖で発生した地震の影響で停止していた那珂工場（茨城県ひたちなか市）、高崎工場（群馬県高崎市）の稼働を再開したと発表した。

　同社によると、両工場では同月17日に製造設備の立ち上げを開始しており、同日中に一部工程（テスト工程）で生産を再開、同月23日には地震発生前の生産能力に復帰する見込みという。仕掛品の被害状況については現在確認中で、同日をめどに概要を把握する予定としている。

　一方、同月17日にはテストの一部工程で生産を再開していた米沢工場（山形県米沢市）は、同月18日に全工程で生産を再開。同月20日には地震発生前の生産能力に復帰する見込みだ。なお、同社はサプライヤーや協力会社を含めたサプライチェーン全体の影響も調査していたが、「現時点で人的被害および設備面での大きな被害がないことを確認している」としている。

　また、4生産拠点の稼働を停止していた村田製作所も地震の影響に関する第2報を発表。東北村田製作所の郡山事業所（福島県郡山市）および本宮工場（福島県本宮市）は、第1報時点での予定通り同月18日に生産を再開したという。残る登米村田製作所（宮城県登米市）、仙台村田製作所（仙台市泉区）についても、それぞれ同月21日、22日から順次生産再開予定としている。