日本電波工業は2022年4月、車載カメラなどの用途に向けて、3225サイズの差動出力水晶発振器「NP3225SAA/NP3225SBA/NP3225SCA」を開発、量産を始めた。
日本電波工業は2022年4月、車載カメラなどの用途に向けて、3225サイズの差動出力水晶発振器「NP3225SAA/NP3225SBA/NP3225SCA」を開発、量産を始めた。
自動運転の実現に向けて、自動車メーカーはADAS(先進運転支援システム)の性能向上やAEBS(先進緊急ブレーキシステム)の標準装備などに取り組んでいる。このため、車載カメラなどのセンシングデバイスは搭載する個数が増え、それに伴って水晶デバイスの需要も拡大している。
しかも、車載カメラの高画質化により、撮影したデータは高速通信規格である「SerDes」や「イーサネット」「PCI Express」などを用いて高速伝送する必要が出てきた。そのため、車載用途では雑音による通信エラーにも対応しておく必要があるという。
新製品は、こうしたニーズに対応して開発した。動作温度範囲は−40〜105℃(オプションで−40〜125℃対応)で、車載用電子部品の信頼性規格「AEC-Q100/AEC-Q200」に準拠している。外形寸法は3.2×2.5×最大1.0mm、公称周波数範囲は100M〜170MHz、総合周波数許容偏差は最大±50×10-6である。
新製品は出力によって、LVPECL対応の「NP3225SAA」、LVDS対応の「NP3225SBA」、HCSL対応の「NP3225SCA」と3タイプを用意した。
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