太陽誘電は、車載用パワーインダクター「LCXHシリーズ」として、6サイズ64品種を商品化したと発表した。ボディー系や情報系システムの電源回路向けチョークコイルやノイズフィルターといった用途に向ける。
太陽誘電は2022年4月、車載用パワーインダクター「LCXHシリーズ」として、6サイズ64品種を商品化したと発表した。ボディー系や情報系システムの電源回路向けチョークコイルやノイズフィルターといった用途に向ける。
LCXHシリーズは、車載用受動部品に求められる信頼性試験規格「AEC-Q200」に対応した巻線フェライト系パワーインダクターである。角型のドラムコアに巻線をし、その周囲を樹脂で覆う「スリーブレス構造」にしたことで、小型で大電流にも対応することができるという。また、平たん性の改善や、自動光学検査(AOI)に対応できる電極構造を採用するなど、実装工程や検査工程での作業性を高めた。
外形寸法は3.0mm角で厚みが最大1.5mmの製品から、6.0mm角で厚みが最大4.5mmの製品まで、6サイズを用意した。使用温度範囲は−40〜125℃である。サンプル品の単価は50〜100円である。2022年3月より、海外子会社の「太陽誘電(フィリピン)」で量産を始めた。
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