STマイクロエレクトロニクスは、ページ単位の消去が可能な大容量SPIメモリ「シリアルページEEPROM」を開発した。第1弾として32Mビット品「M95P32」を発売する。2022年後半にはメモリ容量が異なる製品を追加する予定である。
STマイクロエレクトロニクスは2022年7月、ページ単位の消去が可能な大容量SPIメモリ「シリアルページEEPROM」を開発したと発表した。第1弾として32Mビット品「M95P32」を発売する。2022年後半にはメモリ容量が異なる製品を追加する予定である。
業界初というシリアルページEEPROMは、同社の特許である「e-STM 40nm NVMセル」技術と、新たなスマートページアーキテクチャを組み合わせて開発した技術である。バイトアクセスを柔軟に行うことができ、高い書き換え耐久性を実現した。
また、高速読出し/消去/プログラムサイクルにより、アップロードおよび、ダウンロードを高速に行える。高速起動と4倍速の出力読み出しも可能である。これらの特長により、システムのダウンタイムを削減でき、ウェイクアップも高速化できるという。
シリアルページEEPROMは、ファームウェアの管理とさまざまなデータの保存を、1個で行うことが可能である。また、部品点数の削減や製品開発期間の短縮、モジュールの小型化、電力消費が極めて小さくバッテリー寿命を延長できるなど、多くの特長を備えている。
新製品は、産業用IoT(モノのインターネット)モジュールやウェアラブル機器、ヘルスケア機器、医療機器、電子棚札システム、スマートメーター、5G用光ファイバーモジュールといった用途に向ける。
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