静電容量式タッチパネル「Full Touch Sensor」は、額縁レスにすることで角までタッチできるので、デザイン性のニーズに応えつつ、角を丸くすることで耐久性も向上している。サイズ感としては、高さは20型ディスプレイ程度までだが、横幅は「任意の幅に対応できる」(同社)とする。表示するボタンも要望に合わせて複数表示可能と柔軟なカスタマイズが可能となっている。
今後は、車載分野の他、水族館や観光案内などデザイン性と機能性の両立を求められる分野をターゲットに拡販を目指す。ガラス素材のFull Touch Sensorは既に製品化されていて、フィルム素材については2022年度中の製品化、量産開始を目指している。
次世代車載内装向け静電UI(ユーザーインタフェース)「FLEXCONVERT」は、1枚のフィルムセンサーで非接触操作とタッチ操作、感圧操作を実現する。より質の高いエンターテインメント性が求められる自動車内のUIとしての活用を目指すとする。
センサーから約150mmでの近接検出、約100mmでのジェスチャー検出が可能で、圧力検出については無段階で検出できる。FLEXCONVERTには、2012年から量産しているタッチパネル事業で培った静電センサー技術と独自の印刷技術が用いられている。JAEは、2022年8月から提供を開始し、今後は、自動車市場に加えて、産業機器、スマートホームなど幅広い市場への展開を目指す。
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