フジクラは、60GHz帯ミリ波無線通信モジュールの高感度版を開発し、実フィールドで通信実験を開始した。キロメートル級の長距離到達性能を実現している。
フジクラは2023年2月、60GHz帯ミリ波無線通信モジュールの高感度版を開発したと発表。実験試験局免許を取得し、実フィールドで通信実験を始めた。キロメートル級の長距離到達性能を実現しており、バックホール用途や移動体通信などの用途に向ける。
開発した高感度版モジュールは、アンテナ利得を向上させるために、アンテナ素子数を従来の2倍に大型化した。無線周波数は、酸素吸収による減衰が小さい61G〜71GHzに限定し、アンテナを最適設計した。これによって、到達性能の長距離化を図った。通信信号帯域幅も2分の1(1/2)や4分の1(1/4)に狭めることで、単位周波数当たりの送信電力密度を高めたという。
この他、チャネル帯域幅は0.55/1.1/2.2GHz、電源電圧はDC12V、インタフェースとしてPCIe×2レーンを用意した。モジュールの外形寸法は78×128×14.4mmである。
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