ハイエンド組み込みプロセッサに位置付けるAM6xAは、ビデオ処理に特化したビデオプロセッサで、MSPM0同様、幅広いニーズに応えるスケーラビリティを1つの特長にする。ドアベルカメラなど1〜2台のカメラを処理、制御する用途向けの製品から最大12台のカメラに対応できる製品までを取りそろえる。
1〜2台のカメラをサポートする「AM62A」は、TIの第3世代画像信号プロセッサやディープ・ラーニング・アルゴリズムに適したAI処理用アクセラレーターを搭載しながら消費電力が2W未満と小さい点が特長。毎秒1テラオペレーション(1TOPS)のAI処理用アクセラレーターを搭載する「AM62A3」は1000個購入時単価が12米ドルで「1TOPSのビジョン・プロセッサとしては業界最小コスト」(Agarwal氏)とする。
最大12台のカメラに対応するAM69Aは、32TOPSの処理性能でより高度なAI処理が行え、エッジAIボックス、自律型移動ロボット、交通監視システムなどの用途に対応する。また最大8台のカメラに対応し、主に画像検査装置など産業分野での採用を見込む「AM68A」もそろえる。
TIはエッジAIアプリケーションの開発期間と市場投入期間ができるというオープンソースの開発ツール「Edge AI Studio」のベータ版を2023年4〜6月から無償で提供する予定としている。
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