最後のマスは、まさかの「社長就任」だ。最初のマスで半導体産業の生産技術エンジニアを志してから8マス目。業界の好不調の波を経験し、次世代メモリの開発を経て「東芝D&Sの社長」にまで成りあがった。最終的に、筆者は242万米ドルを稼ぐことができた。現実の世界では10分前後の出来事だったが、なかなかに濃い半導体産業人生だったのではないだろうか。
筆者はゲーム終了後、会場の東芝D&Sブースを訪問/取材した。
東芝D&Sブースでは、同社のパワーMOSFETについて、ウエハーからパッケージ、製品化するまでの過程を学生向けに展示していた。同社担当者は「半導体製品に関する基礎的な展示を目指した。ブース訪問者は学生と若手社会人がおおよそ半々で、中には、半導体の知識がまったくない人も少なくない。このブースでは、半導体製品ができるまでの基本的な流れを知ってもらい、興味を持ってもらいたいと考えている」と語った。
ヌヴォトン テクノロジージャパンのブースでは、カーボンニュートラル実現に向けた水素センサー技術やバッテリー監視ソリューションが展示された。同社担当者は「このブースでは、電池/バッテリーに関する基礎知識や、電池/バッテリーの再利用に半導体が役立てられていることを解説している。ブース訪問者は、高等専門学校生や大学生、若手社会人が勉強としてくることが多い。彼/彼女たちが、将来の就職先として半導体業界を選んでくれることを楽しみにしている」とコメントした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.