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TOPPANがJOLEDの工場を買収、次世代半導体パッケージ開発/量産へFC-BGAの生産能力を増強

TOPPANが、2023年3月末に経営破綻したJOLEDの能美事業所(石川県能美市)を買収した。次世代半導体パッケージの開発/量産ラインを構築する予定で、2027年以降の稼働を目指す。

» 2023年12月06日 09時30分 公開
[永山準EE Times Japan]

 TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANは2023年12月5日、同年3月末に経営破綻したJOLEDの能美事業所(石川県能美市)を買収したと発表した。次世代半導体パッケージの開発/量産ラインを構築する予定で、2027年以降の稼働を目指す。

能美事業所の外観 能美事業所の外観[クリックで拡大] 出所:TOPPANホールディングス

 2023年11月28日、TOPPANがJOLEDと能美事業所の土地/建屋の売買契約を締結した。TOPPANは同事業所において、主にデータセンターのサーバ向けや生成AI(人工知能)向けの需要増などで伸長を期待する高密度半導体パッケージ「FC-BGA(Flip Chip-Ball Grid Array)」のさらなる高速伝送やチップレットに対応する次世代技術開発および、量産ラインの構築を行う予定としている。

 TOPPANは、FC-BGAを生産する新潟工場(新潟県新発田市)の生産能力を2025年度までに2022年度比で倍増させる計画を立てているが、「旺盛な需要に対して将来的には新潟工場のみでは拡張余地がなく、新たな生産拠点の確保を検討していた」と説明。能美事業所が、次世代半導体パッケージの製造工程に求められる条件を満たしていると判断し、売買契約の締結に至ったという。同社は、将来的に新潟工場と同等レベルの生産量を目指す考えだ。

 能美事業所は、敷地面積は9万9612m2、建物面積は10万683m2。JOLEDの主力工場として、2019年には世界初の印刷方式有機ELディスプレイ量産ラインの稼働を開始し、ハイエンドモニター、医療用モニター、車載など向けに生産していた。TOPPANは、同事業所の設備の一部はFC-BGAの生産や開発に流用できるとしている。

 なお、同事業所では、TOPPANが手掛ける既存のエレクトロニクス製品の生産も検討している。また、デジタルツイン、FA(ファクトリーオートメーション)およびAI技術を活用し、省人化および生産効率の高い量産ラインを持つ最新鋭の工場として、スムーズな立ち上げを目指すとしている。

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