高速にパペットを操る! 107個のベアリング搭載ロボットハンド:CES 2026 現地レポート
ミネベアミツミは「CES 2026」に初出展し、ロボットハンドのプロトタイプを公開した。ハーモニック・ドライブ・システムズと共同開発したマイクロアクチュエーターや、ベアリング、センサーなどを搭載し、人間の指のようにしなやかに、高速に動かせる様子を示した。
ミネベアミツミは「CES 2026」(2026年1月6〜9日、米国ネバダ州ラスベガス)で、ロボットハンドのプロトタイプを展示した。同社がCESに出展するのは初めてだという。

「CES 2026」で展示していたロボットハンド[クリックで拡大]
展示したロボットハンドは、ハーモニック・ドライブ・システムズと共同開発した減速機搭載マイクロアクチュエーターを採用した他、ベアリング、ひずみセンサーなどミネベアミツミが手掛ける多数の部品で構成されている。人間の指のように滑らか、かつ高速に動かせることが特徴で、指1本で5kgの物を持ち上げられるほどの耐性も備える。ミネベアミツミは「共同開発したマイクロアクチュエーターの減速比は、100分の1と30分の1の2種類がある。異なる減速比を採用することで、しなやかでキメ細かい指の動きが可能になっている」と説明する。さらに、ひずみセンサーによって硬い物や柔らかい物を認識し、フィードバック制御することで、物体の硬さに合わせた握り方ができる。
ロボットハンドの構成部品を指1本ごとに展示していた。ベアリングは107個用いている[クリックで拡大]
パペットを操作するロボットハンド。指の動きが非常に滑らかで高速だ。このデモの前には人だかりができていた
指1本で5kgのダンベルを持ち上げている様子
ミネベアミツミは「当社がロボットハンドを販売するわけではないが、今後、市場の成長が期待されるヒューマノイドロボットなど向けにおいて、ミネベアミツミの部品が貢献できることを示したい」と強調した。
ミネベアミツミは、ベアリング、アナログ半導体、モーター、センサーなど8つのカテゴリーを「8本槍(やり)」と呼び、コア事業として掲げる。これら8本槍の製品群を融合する「相合(そうごう)」と協創にも力を入れていて、ハーモニック・ドライブ・システムズとのマイクロアクチュエーターの共同開発はそうした取り組みの一つだという。
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