図6は2024年(2025年モデルのプロセッサも同じものを搭載)に発売されたSamsungの「Galaxy Watch7」の様子である(発売時期を明確にするため、あえて2024年モデルを掲載した)。内部にはSamsung独自のプロセッサ「EXYNOS W1000」が搭載されている。製造はSamsungの3nm GAA(Gate-All-Around)だ。構成はQualcommのW5とほぼ同じだが、3nm製造によって多くの機能を搭載できるようになっており、CPU、GPUコア数はW5よりも多い。
図7は2025年2月に発売されたHUAWEIの血圧測定機能付きスマートウォッチ「HUAWEI Watch D2」の様子である。血圧測定用の加圧ユニット、カフなどを物理的に備えたものになっている。一般的な家庭用血圧測定器と同じ原理だ。過去には2019年、オムロンからウェアラブル血圧計(ウォッチ血圧計)「Heart Guide」が発売されておりMicro Blower Air Pumpは、今回報告のHUAWEIと同じ、村田製作所の製品が採用されている。ウォッチ血圧計の先駆者は間違いなくオムロンだが、スマートウォッチとしては基本機能しか備えておらずブレークはしなかった。
図8はHUAWEI Watch D2の内部の様子である。村田製作所のAir Pumpで加圧を行い、情報処理などはHUAWEI傘下の半導体メーカーHiSiliconの「KIRIN A1」プロセッサで行っている。最新モデルなので血圧測定だけでなく、生体センサーを組み合わせた各種ヘルス情報を処理できるものになっている。
図9は2025年第4四半期に発売になったHUAWEIの新モデルだ。いずれもHiSiliconのプロセッサがメインで構成されている。2025年に登場した新プロセッサだ。新たなプロセッサが続々と生まれている。
スマートデバイスは低成長であるが、内部は止まることなく進化を続けているわけだ。今後も継続して観察していきたい。
次回はNVIDIAの「Jetson AGX Thor」や「DGX SPARK」か、QualcommあるいはMediaTekの最新モバイルプロセッサを報告したい(どちらになるかは気まぐれで)
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