2020年代後半の半導体市場は、人工知能(AI)という応用分野を得たことで急激に伸びつつある。そのことは、サーバ市場の予測にも現れている。AIを組み込んだサーバ(AI optimized server)は台数当たりの単価が従来のサーバよりもかなり高い。AIを組み込んだサーバの出荷台数が増加すると、サーバへの投資金額が大きく伸びることになる。
市場調査会社のガートナーが2025年9月に発表した予測をChen氏は引用し、2023年〜2029年にはAIを組み込んだサーバへの投資拡大が金額ベースの成長を牽引することを示した。AIを組み込んだサーバ(AIサーバ)に対する投資金額の年平均成長率(CAGR)は44%と恐ろしく高い。
AIを組み込んだサーバ(AI optimized server)と従来サーバの市場推移(2023年〜2029年)。左は金額ベース(10億米ドル)、右は出荷台数ベース(100万台)[クリックで拡大] 出所:TSMC(IEDM 2025のショートコース(番号SC1-5)で公表された講演スライドから)2023年には金額ベースで、サーバ全体の半分にも満たなかった。それが2029年には、8割近くをAIサーバが占めると予測する。そしてAIサーバの性能を高めるため、先進パッケージング技術は標準的に使われるようになった。シリコンダイの進化だけでは、高性能化の要求には応えられないからだ。
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