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世界半導体市場の縮小続く、SIAが発表ビジネスニュース 業界動向

半導体市場は、「2012年後半は緩やかな成長が続く」と予想されているが、前年に比べると低調が続いているようだ。

» 2012年07月09日 10時22分 公開
[Peter Clarke,EE Times]

 米国半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)によると、2012年5月の世界半導体売上高の3カ月移動平均値は243億9000万米ドルに達した。2011年5月に比べると3.4%減となったが、2012年4月の売上高である240億7000万米ドルに比べると1.4%増となる。

 2012年4月の世界半導体売上高の3カ月移動平均値は2011年4月に比べると2.9%減であったが、2012年5月の結果は、Carnegie Groupでアナリストを務めるBruce Diesen氏の予測を超えるものであった。

 SIAでプレジデント兼CEO(最高経営責任者)を務めるBrian Toohey氏は、「最近の売上高は、『2012年後半は緩やかな成長が続く』とする業界の予測と一致しているが、世界経済の低迷が引き続き逆風となり、好調とまではいかないであろう」と述べた。2012年前半は、2011年に比べて不調であった。2012年後半も、この不振を相殺できるほどの成長は期待できないようだ。SIAは、2012年の世界半導体市場の売上高は、2011年に比べて横ばいになると予測している。

 日本における2012年5月の半導体売上高の3カ月移動平均値は、2011年5月に比べて0.4%増加した。一方、アジア太平洋、南北アメリカ地域、ヨーロッパは、それぞれ1.9%減、3.2%減、13.6%減と、軒並み減少している。

 SIAは、世界半導体市場統計(WSTS:World Semiconductor Trade Statistics)がまとめた実際の月次データを、売上高の3カ月移動平均値として毎月発表している。SIAや各地域の半導体業界団体がデータを平均値で算出するのは、四半期の初めと終わりに通常みられる売上高の浮き沈みによるぶれを取り除き、実際の売上高を平均化するためである。

photo 2012年5月の半導体売上高(3カ月移動平均値) 単位は十億ドルである。

【翻訳:平塚弥生、編集:EE Times Japan】

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