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LG Displayの役員とSamsungの技術者、OLED技術の窃盗容疑で告発ビジネスニュース

Samsung ElectronicsとLG Displayの役員や技術者らが、有機ELディスプレイ(OLED)関連の情報を盗み出したとして、告発された。

» 2012年07月23日 09時53分 公開
[Peter Clarke,EE Times]

 韓国の現地リポートによると、Samsung Electronicsの研究者とLG Displayの役員が、有機ELディスプレイ(OLED)技術の窃盗で告発されたという。

 大型の有機ELディスプレイの製造に関する情報は、一連の電子メールを通じてSamsungから漏えいした。主犯はSamsungを退社した元研究者で、LG Displayで職を得ようとたくらんで情報を漏えいしたとみられる。

 現地メディアのArirangによると、前職および現職のSamsungの技術者6人と、LG Displayの役員5人が起訴されている。

 Samsungは、有機ELディスプレイの先駆的企業であり、同社製の携帯電話機やテレビにアクティブマトリクス式有機ELディスプレイ(AMOLED)を採用している。有機ELディスプレイは、バックライトなどの光源を使うのではなく、有機EL素子それ自体の発光を利用する。ディスプレイが明るいため、高い色飽和度を実現できることに加え、バックライトが不要なことから、液晶ディスプレイよりも薄型にすることが可能だ。

 薄型テレビ市場において液晶ディスプレイの置き換えをめぐる競争は、既に始まっている。有機ELテレビの出荷数は、2012年には約3万4000台となる見込みだが、その後2015年には200万台以上に達すると予測されている。

【翻訳:平塚弥生、編集:EE Times Japan】

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