TSMCが2012年第4四半期の決算報告を行った。連結売上高は約45億3000万米ドル、純利益は約14億4000万米ドルに上ったという。この結果を受け、同社は、2013年第1四半期の業績予測を上方修正した。
半導体ファウンドリのTSMCが2012年第4四半期の決算報告を行った。需要が堅調であったことから、同四半期は売上高、利益ともに好調だったという。この結果を受けて、同社は2013年第1四半期の業績予測を上方修正した。
TSMCによると、2012年第4四半期(2012年12月31日締め)の連結売上高は1313億1000万NTドル(約45億3000万米ドル)で、純利益は415億7000万NTドル(約14億4000万米ドル)だった。利益率は47.2%、営業利益率は35.2%、純利益率は31.7%となっている。
2012年第3四半期と比べると、売上高は7.1%、純利益は15.7%減少している。ただし、第4四半期に売上高が減少するのは珍しいことではなく、同期の売上高はTSMCの事前予測を上回っている。前年同期比で見ると、売上高は25.4%、純利益は31.6%増加している。米ドルに換算すると、2012年第4四半期の売上高は前期比で4.9%減少しているが、前年同期比では30.2%増加している。
2012年第4四半期の売上高を製造プロセス別(ウエハー換算)にみると、28nmプロセスが22%、40nmプロセスが22%、65nmプロセスが19%を占めた。つまり、これらの先端プロセスが占める割合は63%に上っている。
TSMCの最高財務責任者(CFO)を務めるLora Ho氏は、「2012年第4四半期は、当社に対する需要が3カ月前の予測を上回り、売上高/利益ともに好調だった。2013年第1四半期の売上高は、2012年第4四半期と比べてわずかな減少にとどまる見通しだ」と述べている。同社は、2013年第1四半期の売上高を1270億〜1290億NTドルと予想している。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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