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東芝、15nmプロセス採用NANDメモリの量産を発表「世界初」第1弾は2ビット/セルで128Gビット容量品

東芝は、15nmプロセスを用いた128Gビット容量のNAND型フラッシュメモリ(以下、NANDメモリ)を2014年4月末から量産すると発表した。15nmプロセスを採用したNANDメモリの量産は「世界初」(東芝)としている。

» 2014年04月23日 11時35分 公開
[EE Times Japan]

 東芝は2014年4月23日、15nmプロセスを用いた2ビット/セルの128Gビット(16Gバイト)容量NAND型フラッシュメモリ(以下、NANDメモリ)を2014年4月末から量産すると発表した。15nmプロセスを採用したNANDメモリの量産は「世界初」(東芝)としている。

2014年4月末から第5製造棟で量産

 15nmプロセス採用NANDメモリの量産は、四日市工場(三重県四日市市)の第5製造棟で、現行世代の19nm第2世代品(関連記事:東芝、19nmプロセスを改良し「世界最小」の64Gbit容量品を発売)から切り替える形で実施する。現在建設中の第5製造棟第2期分(関連記事:東芝、四日市工場新建屋の建設を開始――早ければ2014年夏稼働へ)でも完成後、15nmプロセス採用品の量産を実施する予定。第5製造棟第2期分での量産開始時期については、「2014年の秋」としている。

15nmプロセスを用いた128Gビット容量(2ビット/セル)のNAND型フラッシュメモリ

19nm世代より1.3倍速いデータ転送

 15nmプロセス採用NANDメモリは、世界最先端となる製造プロセス技術とともに周辺回路に工夫を施し、「世界最小クラスのチップサイズを実現した」(東芝)という。19nm第2世代品と比べて、書き込み速度はほぼ同等、データ転送速度は高速インタフェース使用の採用で1.3倍に相当する533Mビット/秒を達成したという。

 東芝では、15nmプロセスを用いて、3ビット/セル製品の量産も2014年4〜6月中に開始する計画を発表。「並行して開発している高性能NANDメモリコントローラを組み合わせてスマートフォンやタブレットPCなどに展開する予定。またSSDの開発も進め、ノートPCなどへの搭載を図る」としている。

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